カンボジア「タ・プローム」発見当時の姿を残す巨大ガジュマルに覆われた遺跡


タ・プロームと言えば「巨大ガジュマルが遺跡を包みこむ」姿が印象的ですよね。

「締め殺しの木」とも言われているガジュマルの根は太く、長い年月を掛けて遺跡の間に入り込み、破壊して行ったと言われています。

19世紀後半に発見されるまで人の手が加えられず、今なを当時の姿を残すため、樹木の除去はメンテナンス程度で、ほとんど行われていと言われています。
 

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迷路のようなタ・プロームを自由に散策

12世紀末にジャヤーヴァルマン7世が母の菩提寺として建設された寺院で、東西1000m、南北650mほど。仏教寺院として建設されました。その後、ヒンドゥー教寺院に改修されたようです。
 

また、映画好きの人はご存知「トゥーム・レイダー」や「トゥー・ブラザーズ」の撮影場所として利用されました。
 
 
想像以上に大きかった巨大ガジュマルの木
 
今回、ガイドブックや地図を持ってきていません。有名な巨大ガジュマルを見るだけなので、ツアーに参加せずに個人で見学する事にしました。

トゥクトゥクのドライバーさんに90分で戻ると伝え、東塔門の長い参道を歩きます。そして、今にも崩れそうな楼門前のテラスを通過し、遺跡内に入って行きました。





寺院に入って直ぐに巨大なガジュマルと浸食された寺院が現れました。想像以上に大きくて迫力があります。根も太くて重そうだし、時間がたてば本当に潰れてしまうかもしれませんね。
 
 
迫力が伝わりづらいので、↓ガジュマルの3枚の写真を繋げてみました。
 



いかがですか?巨大な根の太さや、その迫力を少しでも感じでいただけたでしょうか。

「ガジュマル=締め殺しの木」と言われる意味が良くわかる太さですね。




見学コースは簡単そうで迷路のよう
 
メインの巨大ガジュマルの見学が終わったので、あとは周囲を散策して帰る事にしました。

入口付近にあった地図を見た限り簡単そうだったのに、実際歩いてみると、順路を示す看板もないので、どこを歩いているか迷います。
 

浸食が激しい寺院は一部修復工事がされていました。しかし、樹木はメンテナンス程度しかされません。

理由は侵食しているガジュマルが寺院を支えているとの見解もあり、ガジュマルの除去はあまりされないようです。
 


巨大な根っ子なのに、見方によっては鍛え上げられた二の腕に見えませんか?私には遺跡がプロレス技「チョークスリーパー」を掛けられたようにみえます。
 




完全に方向感覚を失い何処を歩いているか、さっぱり分かりません。とりあえず人の居る方向に進んだところ、中央付近に到着しました。
 



祠堂内では壁を背にして胸を叩くと「ボ~ン」っとエコーの様に響きわたります。アンコールワットにも同様の壁があり、音によって病気を調べていたようです。
 





西塔門にあるナーガ(コブラ)の参道です。修復が済んでいるのか、キレイな状態でした。どうやら、ウロウロしている間に東門から西門に到着していたようです。

見逃している所がないよう、観光客を案内をしているガイドさんを見つけ、後に付いて更に1周まわり東塔門に戻ってきました。

1時間あれば余裕で見学できると思っていたに、実際は2時間近くもかかってしまいました。

90分で戻ってくると伝えていたので、35℃以上の暑いなか、30分近く入口で待っていてくれたトゥクトゥクドライバーのMENGさん、ごめんなさい!!
 
 
最大の失敗はガイドブックと地図を持っていなかったこと。
 
↓こちらは東塔門付近にあった案内マップです。平面図だけみればシンプルな構造ですが、実際は崩壊している建物も多くあるので、アンコール・ワットやアンコール・トムのように、何処でも歩けるわけではありません。
 

地図上の青い矢印が「One way visit」、オレンジの点線が「Two ways visit」、ピンクで囲まれた所は「One way visit Area」、緑色で囲まれた所は「Work Area」です。

青色の矢印に所を歩いたハズなのに、順路を示す看板がほどんどないので、何処を歩いているか分からなくなる時がありました。

せっかく来たのに、見落としてしまう場合があります。ガイドさんを付けないで見学する時は注意してください!!
 

タ・プローム(Ta Prohm)
遺跡入場券/共通入場券
※2017年2月より値上げされた金額です。
アンコールワット、アンコールトム(バイヨン寺院)、タプローム、バンテアイクデイ、タケウ、プリアカン、ニャックポアン、東メボン、プレループ、バコン、プリアコー、ロレイ、バンテアイスレイ、クバルスピアン
遺跡を見学する場合の注意点2016年8月より服装に関する新たな規定を設けることが発表されました。

以下、禁止された服装です。
・ノースリーブ
・ひざ上丈の半ズボン
・ミニスカート

※旅行者がヌード撮影をするなど、風紀を乱す行動が続いていることが今回の対策の原因になったと言われています。
持ち物・水またはスポーツドリンク
・干し梅(熱中症防止)
・カメラ+モバイルバッテリー
※気温が高い時期は通常よりバッテリーの消耗スピードが速いため
タ・プロームの歴史■ジャヤーヴァルマン7世が母の菩提寺として建設された寺院で、東西1000m、南北650m程あります。
■アンコール王朝が衰退し放棄され19世紀後半に発見されるまで人の手が加えられておらす、発見当時の様子を残すため樹木の除去などはあまりしていないようです。


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