クメール王朝の始まり「ロシュオス遺跡群」の3つの遺跡を巡る


アンコール初期の都が「ロシュオス」近郊で建造されました。最初の王朝ハリハラーラヤとして誕生し、その後、王朝がアンコールに移る前の8~9世紀まで栄えたと言われています。

そんなアンコールの原点とも言える遺跡群内には、アンコール遺跡最古の寺院「プリア・コー」、巨大貯水池インドラッターカの中心に位置する「ロレイ」、そして最も大きな規模でアンコール初のピラミッド寺院「バコン」が今なお、当時の面影を残し近くで見る事ができます。

ロシュオス遺跡群は877年頃、インドラヴァルマン1世がクメール王国の最初の王朝を「ロリュオス」近郊に作りました。

これはアンコールワットやアンコールトムが作られる約300年も前になります。遺跡群内「ロレイ、プリア・コー、バコン」以外の遺跡も点在していますが、交通の便など様々な理由でこの3箇所が主な観光地となっています。

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アンコール遺跡最古の寺院「プリア・コー(preah Ko)」

シェムリアップからトゥクトゥクで約30分以上かかり、ロシュオス遺跡群「プリア・コー」に到着。夕方に到着したためか、他に観光客はいなくひっそりとしています。

入場門もないので自由に見学できそうですが、ここでも共通入場券のチェックがあります。

遠くの方で談笑していた係員の1人が近づいてきて、入場券をチラッと見ただけで終了。


アンコール遺跡最古の寺院と言われるだけあって、遺跡に使われているレンガも崩れていました。

もともと漆喰で覆われ白い寺院だったと言われていますが、その面影はまったくありません。


ヒンドゥー教に伝わるシヴァの乗り物である聖牛ナンディンが、祠堂の前に3体祀られていました。

プリア・コーは『聖なる牛』と言う意味ですが、3体のナンディンは神様が祠堂から出て来るのをジッと待っているようです。




プリア・コーの祠堂は3基の塔を配置し、奥にも3基並び合計6基の煉瓦の塔により構成されています。

そして、祠堂にはドヴァラパーラ(門衛神)、後方の祠堂にはデヴァター(女神)が刻まれていました。






祠堂の中を覗き込んでみると、一部ですが白く塗装されている所が残っていました。多分、ここが漆喰で塗られて所だと思われます。

閉じられて「扉」と開かれた「扉」がありますが、閉じられている扉は「偽扉」なので、けして開く事はありません。何で開かない扉と作ったのでしょうか。装飾なのかな?


サンスクリット語の碑文が残っていました。何て書かれているか分かりませんが、道具があまり無い時代に、この複雑な言葉を彫る技術は凄いですね。


アンコール遺跡の最古の寺院は子供の遊び場

アンコール遺跡の最古の寺院ですが、近所の子供達が棒を股に挟み、お馬さんごっごをして遊んでいました。遺跡の中で遊んでいるのも衝撃的だったけど、お馬さんごっこは万国共通なんですね。





3基の祠堂は風化も激しく、何度か修復作業が行われ比較的キレイな状態を維持していました。

8~9世紀の時代背景や生活風景は想像できないけど、彫刻や建物を見る限り、高い技術力で作れたのが分かりますね。

そんな貴重な寺院の敷地内で無邪気に駆け巡る子供達。観光客は入場券が必要だけど、住民は自由に参拝ができ、子供の遊び場となるほど、身近な存在なんでしょうね。

アンコール初のピラミッド寺院「バコン(Bakong)」

プリア・コーからトゥクトゥクに乗り、数分でバコンに到着しました。アンコール時代初のピラミッド型寺院で、大きさは東西900m、南北700m程もあります。




アンコール初のピラミッド寺院は、3重の周壁に囲まれた5階層の寺院です。アンコールワットの原型となった寺院とも言われています。




中央の階段から最上層に上ってきました。最高部までは65mですが、それほど高さを感じません。5階層のそれぞれの段では祀られている動物が違います。


道端の花を1ドルで売っている近所の子供

写真の中に男の子が階段を上っているのが見えますか?手に持った小さな花を渡し「1ドルちょうだい!」と言われました。でも、この花、先ほど参道に咲いていた花なんです。


日本語で「参道にあった花だよね?」と聞いてみたら、何となく通じたのか、そそくさと退散して行きました。道に咲いている花を売ってお金にするなんて、子供ながらにたくましい。



最高部に中央祠堂が築かれていました。現在もお祈りを捧げる場所になっているようです。


守護するゾウの石像1段から3段の四隅に設置されていましたが、悲しい事に鼻がありません。長い鼻は風化に耐えられなかったんでしょうね。ゾウ好きには悲しい光景でした。

人工小島のロレイ(Lolei)

バコンからトゥクトゥクに乗り数分でロレイに到着しました。大貯水池インドラタターカの中心に造られた人工小島に建立された寺院です。今は水が涸れ、周辺は水田しかありません。




階段を上ると四基の祠堂が築かれていました。しかし、そのほとんどが修復中で、足場が設置されていました。


修復中と言うのか、ただ木で支えているだけど言うのか、地震が来たら、あっと言うまに倒れてしまいそうな支え方ですね。これが普通なのかな?




敷地内には鮮やかな絵が絵かがれた、仏教寺院が建設されていました。絵も気になるけど、この動物の像は狛犬でしょうか?

狛犬のルーツはエジプトのスフィンクスとも言われているので、カンボジアに狛犬のような守り神が鎮座しているのは、普通の事なのかな。



子供の僧侶さんが、手に食べ物らしき物をもって上ってきました。敷地内には僧侶の修行や住まいがるので、この子供の僧侶も、そのに住んでいるんでしょうね。


トゥクトゥクでロシュオス遺跡群に来る場合はサングラスが必須

駆け足で回りましたが、約2時間ほどでロシュオス遺跡群の見学は終了です。ツアーやガイドを付けずに見学すると事はできたけど、歴史が分からないと、ただの古い建物くらいにしか思えませんね。

私達が帰る頃に観光バスが到着しました。今回はタイミングが良く人も少ない中、見学できてラッキーでした。空いた時間にササット来れて、パパット見て帰るには最適な場所です。

トゥクトゥクで来る場合、1点注意があります。30分近くトゥクトゥクに乗りますが、道路が整備されていない所も通るので、砂埃で顔や髪の毛がザラザラになります。

特に目が痛くなるので、サングラスを必ず用意した方がいいですよ!

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カンボジアのクメール語は習得するのが最も難しい

kanon
プリア・コー寺院の中にインドのサンスクリット語が書かれていたでしょ。現在のカンボジアはクメール語を話すけど、昔からインドからの影響を受けているため、サンスクリット語からの借用語が多いだって。
sakuちゃん
借用語(しゃくようご)って何?
kanon
簡単に言うとサンスクリット語を、そのまま取り入れて言葉を作ったと言う事。そう言えば、ガイドさんが「日本語は難しいと言うけど、クメール語の方がもっと難しい」と言っていたよね。
kanon
カンボジア語は母音が9種類もあり、発音も複雑なんだって。しかも上下関係や男女でも話す事が違うので、偉い人に友達と同じ話し方を失礼になるらしいよ。
kanon
ちなみに丁寧な挨拶は「チョムリアップ・スオー(こんにちは)」で、親しい人には「スオー・スダイ(やあ、こんにちは)」と言うの。
sakuちゃん
ひとつ覚えるだけでも難しいのに、使い分けなんて出来ないよ!
kanon
そうだね、間違えても偉い人に「スオー・スダイ(やあ、こんにちは)」なんていっちゃうと失礼にあたるよね。
sakuちゃん
じゃあ、そう言う時はどうすればいいの?
kanon
お坊さんや偉い人に会う時は、鼻の下で合掌の形に手を合わせ、軽く挨拶(会釈)するのが一番いいんじゃないかな。
kanon
観光で来ているとは言え、敬虔な仏教徒が多いから、失礼のないようにしなくちゃね。


ロリュオス遺跡群(Roluos Group)
遺跡入場券/共通入場券
※2017年2月より値上げされた金額です。
1日:券US$37、3日券:US$62、7日券:US$72
共通入場券が利用できる主な遺跡アンコールワット、アンコールトム(バイヨン寺院)、タプローム、バンテアイクデイ、タケウ、プリアカン、ニャックポアン、東メボン、プレループ、バコン、プリアコー、ロレイ、バンテアイスレイ、クバルスピアン
遺跡を見学する場合の注意点2016年8月より服装に関する新たな規定を設けることが発表されました。

以下、禁止された服装です。
・ノースリーブ
・ひざ上丈の半ズボン
・ミニスカート

※旅行者がヌード撮影をするなど、風紀を乱す行動が続いていることが今回の対策の原因になったと言われています。
持ち物・水またはスポーツドリンク
・干し梅(熱中症防止)
・カメラ+モバイルバッテリー
※気温が高い時期は通常よりバッテリーの消耗スピードが速いため
プリア・コー(preah Ko)の歴史アンコール遺跡最古のヒンドゥー教寺院で『聖なる牛』と言う意味もあります。アンコール朝で先祖を供養するために初めて建てられ、インドラヴァルマン1世の両親に捧げるために建てられました。
バコン(Bakong)の歴史アンコール時代初のピラミッド型寺院。インドラヴァルマン1世により、ヒンドゥー教の最初の中心寺院として建てられました。アンコールワットの原型とも言われています。
ロレイ(Lolei)の歴史大貯水池インドラタターカの中心に造られた人工小島に建立された寺院です。

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