転職のため4月の1ヶ月間が休みになり、せっかくなので長野県の桜の名所巡りをする事にしました。母との旅行は久しぶりだったけど、年に2回、趣味のカラオケの会や近所の人達と旅行に行き、わざわざ隣駅まで買物に行くなど元気なので、何の心配もしていません。
元気とは言え年齢も70歳を超え、むかし雪の日に転んだ影響が今頃出てきたため、入院して治療をした経験があります。
そのため、腰が少し曲がり歩くのが不安だからと、普段から私が登山の時に使っていたポールを持って歩いています。
2泊3日のスケジュール
今回の旅行は桜がメインですが、母の体力を考え「松本城」「臥竜公園」「上田城」と、商店街が並ぶ「縄手通り」「中町通り」を巡りました。
母と娘の旅行スタイルの違い
ここで余談ですが、母は普段は家で旅行番組や野球を見ながら、お菓子を食べ昼寝をするのが大好きです。
旅行に行く事は好きだけど、観光には興味がなく、好きな事は「お土産を買う事」。そのため、観光地に行っても直ぐに飽きてしまい、帰りたがります。
私(娘)は旅行が大好きで、最近では秩父と台湾にはまっています。松本旅行の翌日から台湾に行くため、帰った6時間後に羽田空港に行きます(朝5時の便なので、羽田空港のロビーで仮眠)
観光にまったく興味がない母親と違い、古い物や遺跡も好きでジックリ時間をかけて巡っています。母との共通点と言えば、お土産を買うのが好きで、特に道の駅が大好きです(母・娘共に)
天守閣に上れない母を置いてダッシュで上った松本城
新宿からスーパーあずさに乗り松本駅に到着。雨が降っていたので1日目は観光もせず「松本ホテル花月」に直行。
松本城はホテルから約5分と近いため、朝・夜と何度も訪れました。せっかく松本城に来ているので、天守閣に登ろうと訪れました。しかし、思った以上に階段が多く、しかも4階は61度の急勾配。
61度の階段なんて、どのようにしても登れないため、母には入口のベンチで待っていてもらい急ぎ天守閣まで登り20分ほどで戻ってきました。
お城なのでバリアフリーになっていないのは分かっていたけど、、実際に登った感想は「足腰が丈夫じゃいと無理」。昔の人って足腰が丈夫だったんだと思いながら、暇そうに待っていた母の元へ。

松本城に興味がない母親のお城見学の感想
お城にもまったく興味がなく「外国人が多いね~」っと言いながら、そそくさとホテルに帰っていく母親。
これだったらホテルで待っていてもらった方がよかったのかな。まさか松本城を見ても、何の感想もないなんて。テレビ番組で何度も見ているから、初めて見たと言う感動がないのかも。
臥竜公園の桜
松本市の桜は散り始めていたので、レンタカーを借りて桜の名所である臥竜公園(がりゅうこうえん)に行く事にしました。
母も満開の桜を見ながら「きれいだね~」と言いながら喜んでいたけど、時間がたつと飽きてきたのか、桜も見ずにさっさと先に進んで行きます。
歳を取ると感動が薄れると言われたけど本当なの?
以前、エジプト旅行に行った時、一緒に観光した年配の方に「歳を取ると感動が薄れるので、若い時に沢山旅行に行きなさい」と言われた事があります。
感動が薄れるとは思わないけど、母は「花より団子」と食べる事の方が好きなので、名物「黒おでん」を食べていた時の方が喜んでいました。

娘の運転が怖いので昼寝をしない母
私(娘)はペーパードライバーで、旅行の時しか運転はしません。旅行専門ですが、一般道や高速にも普通に乗れ、問題があるとすれば、バックで駐車するのが苦手な事くらいです。
母は午前中に買物や洗濯をして、午後になると「昼寝・おやつ・昼寝・間食」を繰り返しゴロゴロしている事が多く、ホテルでも気づいたら寝ていました。
そんな昼寝好きの母ですが、私の運転する車に乗った時に、寝たのを見た事がありません。日帰り旅行でも、1日中車に乗っていた時も寝ません。気づいたら寝ている母親だけど、私の運転は怖くて眠れないのか、今回もしっかり起きています。
弁天さんのしだれ桜
臥竜公園で、ここから車で15分ほど走ると「弁天さんのしだれ桜」があると聞き訪れました。
前日に強風が吹いた事もあり、満開から少し散った状態だったけど、樹齢推定250年、樹高約10mの大きなしだれ桜は迫力があり感動!!
しだれ桜も見事だったけど、まわりに梅の花も咲いていて、素朴な風景を楽しむ事ができました。
ベンチに座って桜を見る母
しだれ桜を見るためには、駐車場の広場から丘がある斜面を上らないと行けません。普段から私が登山の時に使用していたポールを使い、買物や散歩に出かけているので上れるかが心配でした。
手でひっぱりながら桜の前に着き「大きな桜だね」と言っていたのに、数分後にはベンチに座っている母。やっぱり数分で興味がなくなり、早く帰りたそうにしています。
いやいや樹齢250年だよ、なかなか満開の時期には来れないんだよ!心の中でつぶやき、後ろ髪を引かれながら「弁天さんのしだれ桜」見学終了。

上田城見学
臥竜公園、弁天さんのしだれ桜を見た後、時間があったので以前から行きたかった上田城に立ち寄りました。残念ながら桜は散っていたけど、大河ドラマ「真田丸」で人気になった事もあり、観光客が沢山来ていました。
少し遠い駐車場に車を止めてしまい、城への入口まで階段を下ったり、上ったりかなり大変でした。
見どころを探して右往左往
今回の旅行で一番大変だったのが上田城でした。目的の桜が散っていたので、場内をウロウロしながら歩く事になり、若い人なら問題ない坂も、高齢の母親には重労働!
近道の坂もハアハア言いながら登っていました。近くに居たおじさんがジッとコチラを見ていたけど、虐待していると思われたかも(汗)
「大丈夫、大丈夫」と言って歩いていたけど、興味がない上田城を、ただやみくもに歩く娘に呆れていたんじゃないかな。
松本ホテル花月
今回の宿泊は松本城から徒歩5分の場所に建つ「松本ホテル花月」です。和室の旧館にしたのは、楽天スーパーセールで安く宿泊できたのが最大の理由ですが、もう1つは大浴場があるからです。
別館はやや古い感じもするけど、松本民芸家具が使われていたため私好みの宿でした。そして、昼寝好きの母は、畳みに横たわりテレビを見ながらゴロゴロしています。
これじゃ家と変わらない!でも、かわらずゴロゴロ出来るほうが落ち着くのかな。

お風呂は5分以内で出てしまう母
「そんなに入らないわよ、のぼせちゃうから」と言うのが口癖で、着替えるより早くお風呂から上がる母。温泉に行っても5分位で出てしまいます。
大浴場は本館の地下1Fにあります。宿泊したのが別館(旧館)のため、エレベーターで1Fまで行き、渡り廊下を進み、更に本館のエレベータで地下に行かないと大浴場にいけません。
こんなに移動が多いと不安なため、常に一緒に移動していました。私(娘)は温泉好きで1時間でも2時間でも入っていたけど、親孝行旅行のため今回は諦めました。
夜のお風呂は短めにして、朝ゆっくり入ろう思ったら「一緒に行く!」と言って、滞在中、4回お風呂に入っていた母。入浴する時間は短いけど、大浴場は好きなようです。
近所に配るお土産を全部買わせようとする母
お土産を買うのが最大の楽しみな母なので、松本駅でお土産購入するときが、今回の旅行で一番楽しそうでした。しかも、近所に配るお土産の全額を私が払います。
毎回、支払うそぶりを見せつつ、気づいたら全額支払っています。しかも、6軒分のお土産ってけっこうな金額になるんですよね。いいんだけどさ~、6軒は多くない。しかも、こんなに高い物いるのかな。
縄手通り&中町通りは↓こちらからご覧下さい


冗談のような遅い歩みに、母親の年齢を改めて思いしらされました。しかし、一緒に旅行に行けるのもあと何年もないので、今後も旅行に行きたいと思います。
「秋に熱海に行くから運動しておいてね」と言ったら「そうだね!動かないとね!!」と言いながらゴロゴロおやつを食べています。こればかりは治らないかな(笑)