鹿港老街はレンガ造りの建物が残る古蹟保存エリアです。台中市内からバスに乗り約1時間ほどで到着する鹿港は、かつて第二の都市として栄えていました。
レンガ造りの古い邸宅はお土産屋さんとして使われ、週末になると多くの観光客が訪れます。古い街並を観光した後、少し足の伸ばして鹿港のスターバックスを訪れました。
お目当てはここでしか買えない、限定のマグカップ。スターバックス好きの方は是非立ち寄ってみてください。
統一星巴克starbucks 鹿港店
鹿港老街から徒歩約20分ほど歩くと、ターバックス鹿港店に到着します。店内は広く竹で編まれたランプシェードが使われ、落ち着いた雰囲気に装飾されていました。平日の14時ごろ訪れましたが、お客さんも多く来店しています。
鹿が描かれたマグカップは想像より大きく、ズッシリと重さがあります。割れる事が心配でしたが、レジに持って行くと箱入りのカップと交換してくれたので、手荷物として持ち帰り、割れる事はありませんでした。
台湾の街中ではスターバックスを沢山見かけます。台北・台南・高雄など、それぞれで限定商品が販売されている事があるので、スターバックス好きの方は是非訪れてみてください。
統一星巴克starbucks 鹿港店
住所:彰化縣鹿港鎮中正路512號
営業時間:日曜~木曜06:30~21:30、土曜・金曜06:30~22:00
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鹿港老街を散歩
古蹟保存に指定されている鹿港老街は、今なおレンガ造りの邸宅や街並が残っています。鹿港老街だけで言えば、それほど広くないので散策しながら歩いたとしても、20分ほどで見る事ができます。
休日であればカメラを持った観光客で混雑しますが、今日は平日のため人も少なくゆっくり観光する事ができました。
鹿港老街の一角にはお土産屋さんが多く並び、カフェや飲食店、台湾らしい民芸品や懐かしいお菓子屋さんまであります。
気になったお店の中を覗きながら目的もなく歩き、30分ほどで散策は終了。古い街並って歩いているだけで楽しめいですよね。
台湾最古の媽祖像が祭られている「鹿港天后宮」
清朝の初期に建立された天后宮のご本尊「媽祖(マーズゥー)」は、福建の都の官史の娘「黙娘」が28歳で亡くなり、のちに海漁業を守る神様として祭られました。
天后宮の再建には全国から著名な建築家が集結し、特に三川殿は建築技術の結晶と言われています。台湾各地から多くの参拝客が訪れ、媽祖の生誕日である旧暦3月23日は盛大な祝賀行事が行われます。
天后宮は、三川殿・正殿・後殿で構成され、石彫や龍柱、彫刻の美しさが見所です。入口の直ぐ上の天井を見上げてみてください、美しい色合いの天井を見る事ができます。
皇帝のみが使用を許された5つ爪の龍
2F建ての後殿には、皇帝のみが使用を許された5つ爪の龍の柱があります。台湾では4つ爪の龍が採用されていますが、以前、玉皇大帝を祀っていたために5つ爪の龍を使ったと言われています。
気にしないとまったく気づかない5つ爪ですが、台湾では貴重なので探して確認してみてください。
鹿港天后宮
住所:彰化縣鹿港鎮中山路430号
営業時間:5:30-22:00
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台湾には5つある龍山寺
龍山寺と言えば台北にある「龍山寺」が有名ですが、じつは台湾には5つも龍山寺があるんです。台北(萬華)、淡水(新北市)、台南(府城)、高雄(鳳山)、彰化(鹿港)の中で、1786年に4番目として建立しました。
入口や境内では「真っ赤・真っ青・オレンジ色」のドレスを着た人達が写真撮影をしていました。
鹿港龍山寺は「台湾に残る清朝の建築物」では最高と言われているので、格式のある雰囲気の写真を撮りたいのに、もれなく派手なドレスの人達が写ってしまいます。お寺で写真を撮るのが流行っているのかな?
五門殿には台湾で一番保存状態が良い「八卦藻井」と言われる天井があります。中央にも素晴らしい絵が描かれているので、天井もかならず見てくださいね。
鹿港龍山寺
住所:彰化県鹿港鎮金門街1号
営業時間:5:00~21:30
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カキのシーフード料理
鹿港天后宮の前の通りには、さまざまな料理の食堂や屋台が沢山並んでいます。特に鹿港は海に近い事もあり、シーフード料理を出すお店が沢山ありました。
お腹が空いたので何処のお店に入るか探していた所、店員さんの「入って!入って!」と言う手招きと、注文書とペンも渡され勢いに負けて「上上煎」の看板のお店に入りました。
日本語は話せないけど「これがオススメ」とジェスチャーで教えてもらったスープと、B級グルメの定番「可仔煎(カキの卵とじ)」。もう1つはカキが入った揚げ物?のような食べ物で、こちらも人気商品のようです。
可仔煎は安定的な美味しさで、とろみのあるスープの中にもカキが一杯入っていて優しい味です。あんかけが掛かった揚げ物のような食べ物は良く分からなかったけど、とりあえず美味しかったです!
東華麺茶のカキ氷
鹿港老街の中山路には、鹿港名物の麺茶などを食べられるお店がいくつかあります。その中で麺茶が美味しいと評判の「東華麺茶」を訪れました。
麺茶とは「炒めた小麦粉+砂糖+白ゴマ」が入ったお茶で、戦争中には粉ミルクの代わりとして飲まれていました。メニューに麺茶剉冰(夏季限定)と書いてあったので注文したところ、カキ氷にゼリーと麺茶が乗ったスイーツが出てきました。
写真では分かりづらいですが、かなり大きなカキ氷で1人1個注文した所「え!1人1個?」と驚かれ、2人で1個にしておいた方が良いとのジェスチャーだったので、2人で1個頂きました。
私と友人なら1個1個は食べれたけど、普通の食欲の人だと2人で1個にしたおいた方が良いでしょう。ちなみに麺茶の懐かしさは良く分からないけど、香ばしい甘めのきな粉のような食感です。急いでカキ氷を食べると、麺茶の粉でむせるので注意してください。
東華麺茶
住所:彰化縣鹿港鎮中山路409号
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阿振肉包の原味肉包(肉まん)
鹿港老街から龍山寺に向かう途中にある阿振肉包。鹿港では有名なお店で、行列ができるほど大人気店です。原味肉包は1個20元(約73円)と安く、箱買いする人が沢山いました。
小腹が空いたので原味肉包を1個購入し、アツアツの肉包をお店の前でいただきました。少し甘く粗びきのお肉がぎっしり入って美味しい!あと2個は食べれてかな。原味肉包の他にも、ニラが沢山入った翡翠肉包20元や蒸しパンも人気です。
お店にメニューは置いてありません。購入する場合はメモに「原味肉包」と書いて見せれば、ビニール袋に入れてもらえます。
余談ですが「阿振肉包」は、社員の給料を20%上げ、その功績が台湾初の女性総統の「蔡 英文」の目に留まり、阿振肉包の社長が総統と面会しました。もともと美味しい肉包だけど、総統も食べたとなれば、ますます売れるでしょうね。
阿振肉包
住所:彰化県鹿港鎮中山路71号
営業時間:9:00~19:00
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鹿港老街のおみやげ
鹿港でよく見かけたのが「麺茶粉」と「杏仁粉」です。今回は阿舍茶楼で「純杏仁粉」、東華麺茶で「麺茶」をそれぞれ購入しました。
阿舍茶楼の「純杏仁粉」は500g入りで200元(約737円)でしたが、多分残り1個だったので値引きしてくれたような気がします(英語の説明だったので詳しくはわかりません)。杏仁が細かく潰された粉の状態で、はまったく甘みがない名前の通り純杏仁粉です。
東華麺茶の「麺茶」は500g入りで120元(約439円)です。自宅ではお湯を入れて飲んでみましたが、煎った小麦粉が入っているため、とろっとしていてゴマやピーナツも入っていました。
甘みもあまりなく、飲んだ事はなかったけど懐かしい感じがします。とろみが強いので飲むと言うよりは、スプーンで食べた方が良いでしょう。
彰化縣旅遊服務中心(観光案内所)
鹿港の観光案内所では「鹿港老街」や「グルメマップ」などのパンフレットが用意されていました。訪れた日は日本語を話せる人がいなかったので詳しくはわかりませんが、日本語が書かれたパンフレットは置いてありませんでした。
日本語が書かれていなくても「鹿港漫歩地図」など、全体が分かる地図があるだけでも便利です。
彰化縣旅遊服務中心(観光案内所)
住所:彰化縣鹿港鎮復興路506號
営業時間:9:00~17:30
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鹿港(ルーカン)のトイレ事情
レンガ造りの街並が残る「鹿港老街」には2箇所の公衆トイレがあります。それ以外にも、トイレマークをいくつか見かけたので安心してください。
少し古さは感じますが、掃除もきれいにされています。確か和式と洋式があるトイレだったと思います。
くねくねとした九曲も忘れずに観光してください
台湾から帰ってきて「迷路のような九曲がりも良かったでしょ!」と言われたけど、行ってません!!龍山寺から行こうと思っていたのに、肉まんに気をとられ忘れて通過してしまいました。
曲がりくねった名前からついた「九曲」。レンガ造りのキレイな街並なので、鹿港に行く方は忘れずに訪れてください。
台中市内から鹿港までのアクセス方法
台中市内からバスに乗り鹿港に行く場合、中鹿客運(9018)に乗ってください。乗車料金は片道96元(約351円)と安く、約60分で到着します。
▼中鹿客運の時刻表など詳しい内容は↓こちらでご覧下さい。
