暗い夜空にライトアップされ幻想的に浮かびあがる行天宮(ぎょうてんぐう)。1日中、多くの人々が訪れますが、夜は観光客も少なく、昼間とは違った雰囲気の行天宮を体験できます。
境内には「行天宮の案内」や「参拝方法」「おみくじ」を日本語で説明してくれる解説モニターがあります。せっかく勝負運の御利益があると言われている行天宮に来ているので、台湾の参拝&おみくじを体験してみました。
行天宮の境内
三国志で有名な「関羽」は非業の死を遂げ武神となり、道教では「関聖帝君(関帝)」として信仰の対象となっています。また関羽(關聖帝君)を祀る関帝廟(かんていびょう)は、台湾だけでなく日本(横浜中華街や長崎)や世界各地にもつくられています。
関羽はそろばんや帳簿を発明したと言われているため「財神」として、商売繁盛や財運にご利益があると言われています。
昼の行天宮は観光客も多く賑わっていますが、夜は観光客が少なく寂しい感じもしますね。ただし、夜の方がゆっくり参拝できるし、ライトアップで浮かびあがった建物が幻想的なので、私は夜の方が好きです。
勝負運・財運のパワースポットと言われている行天宮ですが、せっかく来たのに台湾の参拝方法が分からないのでお参りできない!と言う事がありませんか。
そんな時には日本語の説明モニターを見てください。参拝の作法や順路、また、おみくじを引く方法まで日本語で解説されています。
文字と写真が掲載されているので、1度みれば、一連の作法がスムーズに行えるようになります。
解説モニター
行天宮の案内から作法まで「中国語・日本語・韓国語・英語」の希望の言語を押すと、詳しい内容が表示されます。
参拝&おみくじ
台湾と日本では、参拝やおみくじの作法が違います。解説モニターや写真付きの案内が用意されているので、神様に失礼のないよう確認してから実践しましょう。
女性と男性では少しだけ違う参拝方法
行天宮の神様に参拝する場合、順番が決められています。境内には中国のの案内板が写真付きで用意されているので、確認しながら神様に参拝しましょう。
参拝の順番は 1.最初は天公 2.次に正殿中間の關聖帝君(関羽) 3.関聖太子平(正殿の右側) 4.周恩師倉(正殿の左側)にそれぞれ敬拝します。
【女性:手を胸の前に合わせ、そのまま赤い台に両ひざを乗せ、身体を前に倒し手の平を上に向ます。これを3回繰り返します】
【男性:手を胸の前に合わせ、そのまま赤い台に両ひざを乗せ、身体を前に倒し手の平を下に向ます。これを3回繰り返します】
台湾では「女性は陰で男性は陽」と言う考えがあり、女性と男性では一部参拝方法が異なります。
台湾式の擲杯(ポエ)で占い
台湾の占い(おみくじ)は、ただ引くのではなく「これでいいですか?」と神様に確認が必要となります。
神様からの返事が「YES/NO」によって、やり直しが必要になる場合があるので、返事を聞き間違えないよう、事前に作法を覚えて実践しましょう。
用意する物:おみくじ(竹棒)の近くの箱の中から、赤い日月型の木片(神杯)を2個取ります。
神杯2個を両手で挟み頭の中で「名前、生年月日、住所、神様に聞きたい事(1個)」を伝え、その内容について「おみくじ」を引いて良いか聞き、神杯2個を床に投げる。
●「聖杯:裏表の組み合わせ/YES」 → おみくじを引く → 神様に「このおみくじでよいですか?」と聞きながら神杯2個を床に投げる → 「裏表:YES」 → 番号のおみくじをもらう。
●「陰杯:表表の組み合わせ/NO」 → 「聖杯:裏表」が出るまで繰り返す。その後は → おみくじを引き → 「裏表:YES」が出れば、番号のおみくじを貰う。※「裏表:YES」が出るまで、おみくじを引きなおす。
●「笑杯:裏裏の組み合わせ/NO!質問を変える」 → 質問の仕方や内容を変えて、再度、神杯を床に投げます(仕事の内容で「裏裏」が出た場合、恋愛の内容に変更するなど)
質問をして → 「裏表:YES」、おみくじを引いても良いか「裏表:YES」、この番号で良いか「裏表:YES」になるまで繰り返す。※寺廟によって作法が違う場合があります、詳しくは日本語ができるボランティアがいるので確認してください。
おみくじの番号が決まったら、左側の建物(事務所)で自分で番号のおみくじを取ります。おみくじの詳しい解説してくれる担当者が建物内に居ますが、日本語を話せる人が誰か分かりません。
中国語で書かれている「おみくじ」なので、解説してもらわないと内容がさっぱり分かりません。何気なく裏返しした所、日本語の説明が載っていました。日本人が多く訪れるので、わざわざ日本語の解説が載っているのかもしれませんね「ありがとうございます!」
一部、分かりづらい所はありましたが、全体的に良し上上の内容「計画が円満に進む兆しあり」でした。
身体から抜けた魂魄を戻す収驚
境内の一角では、青い法衣を着た女性が収驚(しょうじん)を行っていました。魂魄とは台湾のお祓い方法で、日常の生活の中で驚いたり衝撃な事があった時に、魂魄(こんぱく=魂)が身体から抜け出てしますと言われています。
魂魄が出てしまうと「何だかボ~っとして調子が悪い」「寝つきが悪い」など、そんな時に収驚をしてもらうと、身体がすっきりし元気になると言われています。
収驚はボランティアで行っていただけるので無料です。体験したい場合、列に並び順番が来たら女性の前に立ちます。右側で収驚を行うため、荷物を持っている場合は左側に持ち直してください。
名前を聞かれるので、中国語の名前を伝え、分からなければ日本語でも大丈夫だと思います。列に並んでいる時、また収驚をしている最中はお喋り禁止。もちろん飲食もダメです。「最近調子が悪いな~」って時にはぜひ魂魄を体験してみてください。
アクセス方法&詳細
行天宮へはMRT(地下鉄)またはバスで簡単に行く事ができます。
【バス】行天宮の前に民權松江路口バス停があります。バス下車後、徒歩約1分もかからず到着します。
【電車】MRT行天宮駅の3番出口を出て右側に進みます。すぐにマツモトキヨシが出てくるので、さらに進み約5分ほど歩くと到着します。
行天宮(ぎょうてんぐう) | |
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住所 | 台北市中山區民權東路二段109號 |
営業時間 | 4:00~22:00 |
休業日 | 年中無休 |
アクセス方法 | バス:民權松江路口バス停で下車、すぐ前 電車:MRT「行天宮」駅の3番出口から徒歩約5分 |
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